やや急ぎ目で清掃指示書を作成した。いくつか部屋数を間違えたが強行して作成した。まだ来ていないお客様が3人いるのでややこしいがさっさとキリの良いところまで終わらせて、エアコン工事の後始末をしに行かなければならない。何とか1時前に1フロアの全室の鍵を持って、客室を一つずつ回って簡単に清掃をした。30分近くで終わった。7部屋位は終わっていたので、本当に全部やる場合は40分では終わらないだろう。
戻って来てから清掃指示書を完成させ、日記に着手した。相方はまだ年末調整をやっている。ほどなくして終わり、2時ごろに大浴場の清掃に向かった。眠い。少し仮眠をしたら日記を移行して、出来れば憲法の入門書を読み直したい。2時14分。
相方が休憩から戻って来るまでウトウトしながら待っていた。2時30分頃に休憩を打刻してから、専ら動画を見漁っていた。眠いが眠れないという時は、起きるか眠る為の具体的な手法を取らないと時間の無駄である。音量を上げて、目を覚まし、憲法の問題を読み上げているYouTubeを視聴していた。憲法の試験は条文の曖昧さから、判例の出題傾向が多い。今や当たり前のこととなったが、法律とは条文を丸暗記したところで、暗記問題以外を解くことが出来ない。刑法で言えば、他人の財物を窃取した者は、窃盗罪とする、というところの財物が書いていないと言った具合である。電気は財物であると条文に追加されたのは平成半ばの事らしい。
途中で眠くなってきて寝た。4時から5時頃まで眠り、相方がコーヒー要りますかというので貰った。今日は連勤最後の日なので良いだろうと思い、4杯ほど飲んだ。飲みながらフロントで、お客様が記入した宿泊表を束ねていた。後ろに戻ってからウトウトしつつ、日記の移行の作業をして、ふと思い立って、条文の印刷をしてみることにした。
どのように印刷をするかとか、どこから印刷をするかを検討して、一元的にe-govのサイトから印刷をすることにした。憲法は、小さくまとめればA4用紙7枚くらいに収まった。民法や会社法は当然収まらず、行政書士法と戸籍法も印刷できた。住民基本台帳法は多すぎて印刷できなかった。裏紙というのが取ってあり、個人情報の載っていない紙は基本的にそこに置いてあるのだが、個人情報が載っている紙の方がホテルは多いので、シュレッダーが備え付けられている。シュレッダーに入れる前に取っておく箱があるのだが、その紙を利用して大量に法令を印刷した。ついでに基礎法学的なPDFも印刷した。3連休の内に学習しようという魂胆である。
フロントに立っても特段話すこともなかった。勉強をするモチベーションはなかったが、法律とは関係のないことを考えていた。AIを使ってディープラーニングをする方法である。ホテルのフロントにはキーボックスが備え付けられていて、それが入っているか入っていないかは目視で確認するほかない。どうしても時間がかかるので、画像認識が使えないかと思ったのだ。試しに検索をしてみるとPythonで手書きの文字を読み取るコードが書かれていた。私はPythonについて全くの無学者である。高校でしょぼいC言語をやったのと、数年片手間でマクロを作成する為にVBAをやった程度の知識しかない。全く読めないが、コピペをして試行錯誤をするのは好きだ。そうしてVBAも使える様にはなった。
スマホのカメラでキーボックスを映してみて、どのように動作をさせるか考えた。かなり後退して撮影しなければならないが、完成したら面白そうである。しかし実行に移す気はさらさらない。カードキーになるというのが確定したからであった。今更キーボックス用の仕組みを作ったところですぐに使えなくなってしまうのであれば作り甲斐が無い。
今日も私が引継ぎをする日であった。早番の人に適当に引継ぎをして、朝食を一応食べていくことにした。別に食べる必要があったわけでもないが、やはりコスパが良すぎるのだ。ご飯は盛らず、おかずだけを食べた。最初にサラダを食べた。朝食のスタッフの一人が、パンを持ち帰っている人がいると私に言った。その人がどの人か最初は分からなかったものの、段々と特徴を聴くと常連のお客様であると分かった。その人は風呂場のアメニティを大量に持って行ったり、フロントでアメニティを貰ったにもかかわらずさらに貰いに来るような人であった。
帰りにマネージャーが出勤してきたので軽く話をして帰宅した。今日は特にやることもないので、パソコンを立ち上げて音楽を流して一人で熱唱していた。最初はTAIDADAを歌ってみたが無理で、いつの間にか星野源しか歌っていなかった。星野源だけ、聴いてひたすら歌っているうちに、例えば髭男やミセスのようなポジティブさとはまた違った、きれいなポジティブさを感じることが分かった。バンドに見られる力強さは無いのだが、それが良い。
カラオケは1人カラオケかそれ以外に分類できると思っている。誰も聞かないような曲を歌うなら1人カラオケで歌っていればよい。場の流れを重視するタイプで、それを人に言うこともせず、究極的には上手くもなく下手でもない、明日には忘れられてしまうような歌を選ぶのが理想である。私より歌が上手い人には数人しか出会ったことがないので、今までは自分が最高に上手い曲から選曲できるレパートリーを持っていたが、場を回すために髭男、ミセス、RADWIMPSなどにたまに懐メロなどを携えていた。
星野源は万人受けするし、たぶん年代を選ばない。昔の人も最近の曲を聴くので、他人と行くことになったら星野源縛りを展開しようと思った。歌いながら思ったが、星野源を歌うやつはいいやつしかいないと思う。いいやつとは都合のいいやつを含む。裏に徹しようとする私は、都合の良い人に違いない。
13時を回っても眠れないのでシャワーを浴びてから、自室でASMRを聴き漁ってみた。飽きて民法の読み聞かせを数分流して飽きて、環境音を流した。電球を緑色にして森の音を流すと、森の中にいるような気分を味わっているふりをする事が出来た。
結局いつもの海の音に落ち着き、1時間ほど仮眠をした。そうして彼女が帰宅してきたので目を覚まし、大して寝てはいないが、彼女と布団で話をした。シャワーを浴びてくるように促して、その間に少し仮眠をしてから、シチューを作った。彼女がシャワーを出たので髪を乾かすように告げ、そうめんを茹でた。
シチューというかクラムチャウダーである。それとそうめんと鯖缶を食べた。ダンダダン6話を観たのだが、感動する話だったので彼女が泣いていた。料理を片づけて彼女と散歩に出かけた。遠くに行きたかったが、近くのドラッグストアに行き、メロンソーダの素と牛乳とコーヒー牛乳を購入した。コーヒー牛乳は帰ってから飲んだ。飲んですぐに腹を壊した。
22時過ぎだっただろうか。時間は覚えていないが、帰って1時間ほどで寝た。