日記風

日記風日記。悪文を直したい。

20240726

 日をまたぐ頃には指示書を考えていた。今日は急遽休んでしまったスタッフがいた為に、全員の清掃する部屋数がかなり多い。どうしようか考えあぐねて、結局、部屋数を指定している方々を全員一部屋増やすことにした。文句を言うなら私ではなくマネージャーに言ってくれと心の中でつぶやいた。相方にもこぼした。

 1時間以上かかって、1時20分頃にようやく指示書を作り終えた。後からミスがあったり明日の清掃に回すと言う発想が浮かんできたりと、並々ならぬ感情が沸いてきたが仕方が無い。2時まで漫画を読んで、相方が大浴場の清掃に行っている間に鍵を袋に入れて、日記を書き始めた。

k先日の日記がかなり多くなってしまった。思うところがあったのだろうか。自分ではあまり読み返さないので分からないが、どうせ日常と関係のないことを書いたのだろう。書き終わるのに40分近くかかってしまった。私が今本当にやらないといけないことを考えた。宅建と日記とジムと廃業と掃除と就職だ。キッチンカー開業に比べれば安いものだろう。3時13分。

 日記を書き終えた後、プライムビデオで推しの子の7話を観た。7話の後半の衝撃は葬送のフリーレンやリコリス・リコイルを見ていた時には、感じなかったかもしれない。どちらも私が本当に好きなアニメで、私の好きなアニメに推しの子が加わった。一話のシリアスな展開からのどんでん返し。続けて8話~12話くらいまで見ただろうか。休憩は過ぎて、5時30分頃にようやくパソコンを片づけて、今度は宅建のテキストを眺めていた。開くのすら数日ぶりだ。後三か月もないというのに、一向にやる気が沸かなかった。

 権利関係という初歩の勉強は法律の基礎の基礎で、宅建で時効や相続について学ぶとは思わなかった。法律の考え方は非常に明快だ。私はそこに原則が必ず見いだせるという、どこで何があろうとその基準で判断するという確固たる信条を持ち合わせていない。これは私よりももっと若く、思春期の人格形成期に学んでいたら私に多大なる影響を与えていたことは想像に難くない。とはいっても数ページしか読んでいない。6時になったらフロントに行き、宅建のテキストも持っていきはしたが、全く読まずに仕舞った。

 暑いですねとか、そんな話をした。中身のない話だ。さっさと野帳を書きたかったが、建前で私から話しかけた。7時過ぎからようやく自分の野帳を書き始めたが、今日やるべきことをまとめてから書こうと思い、久し振りにToDoリストを出した。彼女が花火を楽しみにしているので浴衣をサプライズで買おうと思った。当初は彼女と行くつもりだったが、日中の開店間際に行く予定を立てた。

 ふと、自分が熱っぽいことに気が付いた。ただの扇風機による喉の痛みかと思っていたが、どうやら様子がおかしい。比較的体温が低く出る、すぐに体温が測れる機械で計ると37.3度であった。これは只事ではないと、ホテルの体温計で計ってみた。どうやら38.1度、間違いなく病気にかかったようだ。相方にだけはそのことを伝えた。夜勤は替わりの人間を見つけるのが難しく、軽率に休むことは出来ない。しかし、もし万が一コロナになってしまったら、職場に来て移すわけにもいかない。死に物狂いで出勤して、人に移してしまうくらいなら、まだ休んだ方が良い。

 早番の人に引継ぎをしている時も、私がせき込んでいるのを心配している風であった。平静を装い、最後、退勤をするときに、相方にコロナじゃなかったら出勤しますとだけ伝えた。家に以前購入したコロナ検査キットが転がっている筈だ。帰宅して、すぐに試し、コロナでなければそのままスーパーに行って浴衣を買おうと思った。

 コロナ検査キットを見つけた。使用期限は今年の8月12日頃、ギリギリ期限内であった。5個入りを購入したので、残り4個余っている。その内の一つを使って検査をした。早速陽性のTの線が出た。滴下するときの量は3滴だが、一滴目と二滴目が分からなかったので賭けで3滴目を滴下した。15分が経つ前に彼女に連絡をして、病院に行く準備をした。

 結局コロナは陽性で、9時が営業開始の、職場の近くの病院に行くことにした。電話を駐車場に車を停めて電話を掛けた。診察の電話をしたが、相手の機嫌が悪いのか、ぶっきらぼうな態度に腹が立った。私の機嫌が悪かった可能性も高い。途中で話す気が失せて、さっさと電話を切った。送られてくると言うSMSも遅かったので腹立たしかった。二通目は、自宅で検査した人は来る時間が変わりますというSMSで、先に言えよと内心思っていた。結局11時30分に行くこととなり、帰宅してホテルに電話を掛けた。

 マネージャーに、コロナになってしまったことを伝えた。とりあえず診察を受けて、次の出勤を決めようという流れになった。家に帰って動画を見ていたら寝落ちした。幸いアラームを11時ごろにかけていた為、重い体を起こして病院へ向かった。着いたらかけろという電話はなかなかつながらず、何度もかけてよいものかと逡巡した。結局3回目で応答して、車の中で待機をすることになった。10分前後であれば、まあ納得がいくが、なんと40分も車の中で待たされた。走っていない車のエアコンはあまり効かず、途中から推しの子を視聴した。やはり推しの子を見ている時が一番リラックスできる。電話で呼ばれ、診察を受けた。とは言っても全く病状に対する検査は無く、ただの問診と薬の処方であった。一年半前、ここで診察を受けた時に、5000円の金を預ける預かり証というのを持っていた。お釣りを用意する時間が無かったのだろう。一年半越しに渡すと、院長は驚いていた。

 車に戻って、推しの子を視聴していたら車の窓を叩かれた。電話に気付かず持ってきてくれたらしい。今日の診察台を差し引いた金額が戻って来た。それから、薬局の人も薬を持って来た。そちらは1010円で、現金としては800円程度しか払わずに済んだ。

 帰宅をしてホテルに再度連絡した。出勤は水曜日からになると医者に言われていたことを伝えた。声が力強いと言われたが、確かに今回のコロナはそこまで調子が悪くない。ランニングに行こうかと思ったほどである。流石に今日の運動は中止した。体温が1度上昇すると代謝が12%上がるという記事を見た。38度なら約2度で25%程度は上がるのだろうか。2650kcalなら3312kcalになる。運動はしなくてもよさそうだ。

 帰宅して推しの子の続きを視聴してから寝た。多分14時30分頃だったと思う。彼女が帰宅したのは18時頃であった。ラインでは、荷物をまとめて実家に帰るという話になっていたので、早く荷物をまとめるように促した。私が3日仕事を休めば27000円の損失、彼女が5日休めば45000円の損失で、合わせて72000円の損失となる。かなり良い旅行が出来る。彼女は有休を使えばいいと言ったが的外れだなと内心思った。

 花火に行けないことを悲しんでいた。まるで私が悪いような言葉に辟易とした。薄情な人間という訳では無いだろうが、私にはどうでもよいことに思えた。長く生きていればそういうことも多々あるだろう。ここで無理や無茶をしたり、精神を病んだりしたら、これからの人生の方が長いのだから、もったいない。薄給の仕事に無理して出勤して、職場に広めて私が悪者になったら努力も報われない。シャトレーゼでも買ってやれば文句も言われない。菓子折りというのは便利なものだ。

 彼女と推しの子を何話か見た後、近くの花火を見に行きたいというので着替えて家を出た。そのタイミングで雨が降って来て、祭りも終わるタイミングであった。仕方なく帰っていたが、彼女の足取りは非常に重く、傘を差したまま歩けない程であった。

 帰宅してとうとう彼女は泣き出した。花火に私と行けないのが相当悲しいようだ。私は和装は好きでいくつかの服を持っているが、他者が着ていない環境で和装をするのが結構好きだ。逆に言えば、浴衣でありふれている街並みを浴衣で歩くのは、懇親会や式典にスーツで参加するのと同じで特段思い入れが無い。彼女は祭りを浴衣で私と見るのが好きなのだ。

 彼女に早く荷物をまとめて実家に帰るように促した。実家は市内でも相当近いし、私から感染するまえにさっさと行って欲しかった。しかし、彼女はコロナに感染したいと言ってはしゃいでいるので将来が思いやられた。刹那的、消極的、破滅的、ここぞというときにそんな衝動に駆られているようでは困るのだ。

 彼女は母親に電話を掛けた。電話をかけている間に、この間ダイソーで購入した棚を組み立てていた。電話で母親と話し合った結果は家の中で別々に過ごすという事であった。エアコンが自室に無いので、常に扇風機を自室に向けて置かなければならず、真っ暗で無音の環境で寝るのが好きな私にとっては嫌な季節であった。しかし言われたものは仕方が無い。自室に荷物を持って行って、寝る準備をした。彼女はネイルをやると言っていた。眠りについたのは22時ごろだったと思う。