じゅぬの手帳

日記。私しかわからない。あとお題。

20240115

 ようやく今この瞬間の日記を書くことが出来るようになった。13日の分は3800文字も書くことが出来た。14日のは2000文字を少し超えることが出来た。

 思い出とは美化されやすいのかもしれない。当日の日記を書く時より、前日の日記を書く時の方が生き生きしている気がするのは感じ取っていたが、前々日の日記は感情と事実がないまぜになって、思い出す行為自体は苦痛だが、よく書けた気がして快感でもある。

 また喜連川温泉に来ている。今度は前回入らなかった道の駅の温泉に入っている。内装は大正ロマンを意識したと書いてあるが、新しい建物のようで空間と和風なインテリアとのバランスが良い。これぞ和モダンといった感じである。二階もあるのだが、寝ている人が多くてキーボードを叩くのは憚られる為一階に移動した。今度は彼女を連れてこようかと思う反面、日記を書きに来ている側面もあるので、両立できるか幾ばくかの不安がある。なにせ時間がかかるのだ。人との旅行とは妥協の旅行ではないだろうか。一人が好きというのが、まるで変人かのような扱いを受けていた気がするが、やはり何度考えても一人というのがどれだけ普通で、尊くて、万人に一般的であるかというのを、他人に力説しようものならより奇異な視線を浴びることになるので、そのジレンマに悩んでいた時期もあった。年を取って、論理的に話しても理解できない人間がいることと、普通という感性を失わない為の最後の抵抗も、諦念によって代わられていくようになった。話が通じない老人とは、こうして鈍くなっていくのだろうかと思った。

 今日の事を書こうと思ったが、あまり思い浮かばない。事実から淡々と書いていくこととする。朝は彼女の出勤前に車を入れ替えるという作業から始まった。なんとか二度寝せずに着替え、朝食をどうするか思案しながら、スターバックスにするか作るかをスターバックスを通り過ぎるまで考え、結局薬局でパンとひき肉とマヨネーズと、ボスのコーヒー500mlと助六寿司を食べた。助六寿司について少しだけ話したい。とある落語家のYouTubeショートで「将来落語家になりそうな奴」という動画の中で「若いのに助六寿司を食べている奴」というふうに取り上げられていたので、助六寿司に人生初めて興味を持った。きゅうりが入っていることが多いので、食べようと思ったことはなかったが、どうやら助六寿司の名前は歌舞伎が由来らしい。稲荷寿司と巻き寿司がセットになっているもののことを指すようだぞと知ったその日から食べてみたいと思うようになった。たまたまその日その薬局には助六寿司が300円ほどで販売されていた。少し遡るが、スターバックスより前にはすき家があり、そこに行こうか逡巡したが、安い外食はしないという緩い縛りがある為に何とか避けた。ツナマヨネーズのトーストが食べたかったが、ツナって高いよなと思い、ひき肉が半額になっていたのでつい手が伸びて、ついでに助六寿司も買ってしまった。助六寿司には箸がついてきたが、何故かその日は手で食べた。あまりに不器用なので自分で笑ってしまった。昨日の二日酔いで今日の目覚めが悪かったのかと思ったが、それにしては頭痛が全然しない。あんなに飲んだのなら終日頭が痛くてもおかしくないのだが、もしやシャトレーゼのワインは二日酔いしにくいのではなどと勘繰った。助六寿司にはツナの軍艦巻きも入っていた。玉子の寿司といかの寿司も入っていた。その小さい寿司の中には底上げやかさましの形跡が全くなく、巻きずしの切り口を見て、おにぎりよりも具の比率が多くていいなと思った。

 帰宅して、ごみの日だなと思うもゴミ袋がないんだったと安心してリビングに入るとゴミ袋はあった。彼女にこの前買ってきてもらったんだと落胆し、仕方なく掃除を少しして、ひき肉と卵の炒め物をトーストに乗せ、紅茶を一リットル作り、コーヒーも飲みながら平らげた。ひき肉はツナの代用にはならなかった。

 昨日の夜のうちに日記を書くつもりだった為携帯も充電しておらず、車で携帯を充電しながら、結局喜連川温泉に着いた。調べていると、唯一のフグ養殖地として登録しておいた地点が意外に近いと気づいた。その周りや奥には温泉地があり、こちらはアルカリ性の温泉だと書いてあったので移動するか迷った。前回の事もあって、一日に複数の温泉を巡る気にはならないと感じていた為に、今日は喜連川温泉でいいかと言うことでこちらにした。今日も夜勤なのでどこかのタイミングで寝なければいけない。そんなうちに16時になろうとしている。

 助六寿司は作るのが比較的簡単なようだが、稲荷寿司を作るのが面倒そうだ。巻きずしも面倒そうだが、冷蔵庫に常備しておいて、出かけるときに持ち出すようにしたら風情があっていいと思う。

 2000文字は書けそうなので、別に足す必要はないが、温泉のP.H.が7.4だったので調べてみたら人体の血液と同じらしい。泉質はぬるぬるしているようなしていないような感じだった。そこそこ肌に合っている気もしたので、血液と同じP.H.だからかもしれないなと思った。