じゅぬの手帳

日記。私しかわからない。あとお題。

20240123

  時間がないので少々急ぎ目に書く。と言っても急げるほどの文章力があるわけではないが、長文を急いで書くということを今までやったことがないので挑戦するいい機会になると良いが。

 仕事のことなどをどのように進めるか、かなり甘めのスケジュールを作ったが、帰宅してすぐ就寝した。朝にコーヒーを三杯も飲んで、モンスターも飲んでコーラも飲んでいて、すぐに就寝してしまった。

 15時くらいに起きると、まどろみの中でYouTubeを開いて、1時間ほど潰した。16時からは、何をするか決めかねていたが、宇多田ヒカルのあなたを歌っていたら17時になった。彼女から仕事終わりの電話が鳴った。私は今日一日を睡眠で終わらせないために、彼女と図書館に行くことにした。最近YouTube文藝春秋の編集長の動画を見て読みたくなっていた。かつて教習所の合宿でなんの脈絡もなく購入したことはあったが、あまりにつまらなくて読まずに捨てた記憶がある。自分の読んできた本は分量で言えばライトノベルが一番だろう。魔法科高校の劣等生この素晴らしい世界に祝福を!ソードアートオンラインの他に覚えていないものがいくつかあったはずだ。一日に多いと三冊読むことが出来た。中学二年生の時が全盛期で、高校生になってからは多読した日はないと思う。最も多く読んだというならば漫画も外せない。小学生の時毎月コロコロコミックを買っていて、母が買って手元に来た瞬間から全ページを舐めるように読んでいた記憶がある。今も漫画を読むなら一日を簡単に消費することが出来るが、小説も漫画も何を読むかが一番迷うといっても過言ではないだろう。特に小説は最初のインスピレーションが裏切られることに趣があったりするから難しい。漫画は絵柄が好みでなければ読まないし、読み進めていって途中でやめてもあまり後悔はしない。漫画の中での優劣のような判断基準が自分の中にあるからだ。小説は、最近ようやくラノベ以外を読み始めたようなもので、専ら青空文庫で無料で読めるからと近代的な書き方のものばかり読んでいるせいで、情景を読み手に委ねるような描写が現代は少ないように思われる。

 文学の入口というエッセイを読んだ。最初の三項だけだが、エッセイというものが何かはっきりわかった。エッセイという棚から私好みの題名を選んだので、大いに偏見にまみれていると思われるが、そうでなければ物の勘定に宗教や、私の使わない、使いたく思わない言葉を用いている文章にあたって、退屈な思いをすることになるから仕方がない。なんだか私は本を選ぶ時の選り好みが激しいだけなのかもしれない。

 本の内容に少しも触れてないので、内容としては著者の青年時代の読書の軌跡、詩に対する、得意でないという感情と、特定の詩に対する賛美などが書かれていたり、そのた著者の身の回りの事などが書かれていた。まさに今私が書いているようなことを少し様式を気にして書いているのと近いと思った部分もあるし、冒頭の散文に対しての見解には私の文章力では到底及ばない理路整然とした主張を感じた。流石という他ない。私も小説は書けそうもないが自分で自分の事を説明して、どのように感じたのかくらいは人並み以上に書けるつもりであるから、素直に尊敬できる教科書のような文章であったように思う。

 文藝春秋を読んだ(あるかどうかも知らずに来た)が、最初の見開きの所が目次になっていて、非常に読みにくい。ここからここまでと決まっている文章に対してはある程度の熱意をもって読むことが出来るので、特に本の目次は好きなのだが、この文藝春秋という雑誌の目次はいけ好かない。縦横無尽、文字の多いパワーポイントやポスターの印象を受けた。先が思いやられると思いながら読んでいくと、最初の方はやや文字の多い広告ではないか。コロコロコミックもそうだったなと思い返した。モノクロの部分から読み始め、3ページくらい読んで飽きてしまい、全部で450ページくらいあるので面白い部分はないかと目次に戻って探すと日本の歴史について書いてある項が388ページにあったので読み進めた。かなり面白かったのを覚えている。自分はだいたい一分で一ページ読むことが多いので、500ページだと最初から最後まで8時間20分あれば読めるなと思ったが、内容が詰まらなければそうもいかないし、そもそも読みたくもない文章を読むのだから疲労が達成感に変わらない。面白い文章に出会えたと思ったら閉店を知らせる蛍の光が流れた。読みかけのまま置いた本は読まないというジンクスがある。連載している漫画も、途中で終わっている本への情熱があまりに少ないので、次に読んだとしても忘れている。

 帰りにツタヤに寄った。今の私の中の本への知的好奇心が、本屋でどのように発揮されるか観察しようと思ったが、大方予想通り、何も買わずに店を出た。一冊の本は一気に読みたい性分なので、時間がかかるというだけで忌避してしまう。もったいない性格のような気がする。トンボの尾のようにとぎれとぎれの感想文になってしまった。急いでいるからまあ仕方がないかと思いつつ、適当なところで終わらせることにする。