珍しく掃除をした。帰宅してすぐ、という訳では無いが、少しでも掃除をすると、まるで1日全体が有意義になったかのような錯覚に陥る。読みたい小説を読めなかったのに、まだ見ていないアニメを控えているのに。
はてなブログのアイコンと、ヨルシカのアイコンが似ているな。どうでもいいか。この日は久しぶりにヨルシカの曲を聴いた。帰宅してまずやりたいこともなければ、書くことも職場で書ききった。とりあえず音楽を流した。春泥棒と言う曲だ。最近になって歌と言うのは音楽と歌詞があって、今まで歌詞の方は殆ど気にしたことがなかったけれども、山月記や人間失格といった名だたる小説の中には、詩が登場することもある。それで、詩を書けるとか、読めるとか、評論できるという立場でいなければ小説全体を理解できないような気がして、ふと曲を聴いている時に、歌詞というのは文章というより詩に近いことにようやく気が付いた。今までの人生の中で、当たり前のように歌われていたので、疑問にも思ったことがなかった。
ヨルシカの曲の歌詞は特に詩的だ。風景の描写が多い。official髭男dismなどは、エッセイに近いのかもしれない。米津玄師もそうかもしれない。ここに具体的に歌詞が想起されないので曖昧である。
春泥棒とは、桜を散らせる風の事である。私はこの曲の
愛を歌えば言葉足らず
踏む韻さえ億劫
花開いた今を言葉如きが語れるものか
という歌詞がたまらなく好きになって、何度も歌った。携帯ですぐ聴けるように設定した。歌っていたら一時間経った。
ヨルシカの他の曲を少し聴いた後、歯医者の予定が15時からあったので、それまで少し眠ろうと思った。出来るだけ、体の疲れが短時間でも取れる体制を考えながら、携帯を見ながら寝落ちした。
14時半ごろに起床した。先日は歯医者の10分前に起床して大変忙しい思いをしたので、少しばかり余裕を持って起床した。型を取ったかぶせ物を歯を付ける日だった。30分ほどで終わり帰路についたとき。そういえば、微睡みの中で、着信に出て、配達物を置き配してもらった記憶がある。帰ってきてみると玄関に大きい段ボールが二つ置いてあった。
50Lの折り畳みコンテナ蓋なし（約1350円）を10個頼んだのだった。これが届けば掃除をする気になるだろうと思っていた。掃除をする為には、何か画期的な方法を提示するのが最も効率が良い。反対に、何も手元にない状態で、煩雑な部屋を掃除するのは非効率で最も労力を使う。私はよくいたずらに時間を使って掃除をしていたが、何時間も同じことをする狂気を持ち合わせているからであって、彼女と掃除をするといつも彼女が先に諦めてしまうので難儀していた。とにかくコンテナが届いたので手始めに布団の頭側の荷物を片づけた。片づけて、30分か1時間か定かではないが、コンテナが三つ置けるくらいの床が見えるようになった。私の家は相当に汚いので、1か月はこのペースで毎日掃除しないと整理整頓されないだろう。だが、ようやく収納できる場所が出来て、とりあえず行動に移すことは出来た。
洗濯物をした。当たり前のことだが、掃除をしていたので洗濯物が楽に感じた。トイレの電球が切れたので、ネットで買おうと思った。ついでに、安いハンガーが欲しい。ハンガーに限らず、同じものに統一したいという欲求が私の中にあって、統一するかしないかの境界が極端なのである。例えば靴下は、本当は全て同じ大きさに統一したいのだが、今あるものを捨てるのも勿体ないので、渋々統一しないでいるせいで、右と左でいつも違う靴下を履いている。たまに、同じ種類の靴下を履くことがある。靴を互い違いに履く人の気持ちは分からないが、靴下は互い違いに履く心理が理解できる。
ハンガーについてだが、私が就職して一人暮らしを始めてから100本ほどまとめてカインズで買った。引っ越しの際にこんなに要らないだろうと30本ほど捨ててしまったが、今では洗濯をするときも、上着をかけるときもハンガーを探すところから始めなければいけないので手間である。それに、服をたたむのが嫌いなのでハンガーは積極的に利用している。カインズに足を運ぶのには遠い為、通販で買おうとしたら送料がかかる。5000円以上で送料が無料になるというので、家に必要で安いものを探す必要があった。この作業に一時間以上費やした。掃除も中断していたので、いつの間にか彼女が帰ってきた。彼女に掃除をしたことを自慢した後、睡眠をすると告げた。時刻は19時を過ぎていた。彼女は残業があったらしい。睡眠の前に何とかシャワーを浴びて、風呂も洗った。
昨日はいつもより遅い時間に起きた為に、目標の時間よりかなり遅く着いた。遅刻する程ではないが、早く着かないと早めに済ませておきたいことが出来ない。起床用のけたたましいアラームを21時15分にセットして眠った。携帯のアラームも21時からにした。
あまりいい目覚めではなかったが、そういえば忙しいときはこんな風に起きていたなと思った。最近はよく眠りすぎている。よく眠るくせに起きている時は遊び呆けている。勉学に勤しむ学生は一日何時間も勉強をしているのだから、私の同じことを続ける能力は比較にもならないだろう。私は、私が得意としていることをもっと見つけて磨きたい。
