じゅぬの手帳

日記。私しかわからない。あとお題。

20240204

 昨日に比べれば頼りない内容となってしまうだろうが、日中に7時間も寝ていたので許して頂きたい。

 5時間ほど眠り、午前3時50分に起床すると、彼女は私がリビングから持ってきておいたスタンドライトをつけて、編み物をしていた。私は驚き

「ずっと編み物をしているの?」

と問うと、彼女は

「寝てる間もずっと編み物をしてたよ」

という。

 昨日でさえ星乃珈琲店で3時間近く編み物をしていたのに、また5時間も編み物を出来るというのは優れた集中力だ。わたしはつい

「その集中力があれば掃除もできるよ」

と言ってしまった。案の定彼女は、少し不機嫌になって

「掃除は出来ない」

と言った。

それから私は、二月二日の日記を書こうと奮闘した。まず、ドラッグストアにモンスターエナジーを買いに行った。彼女もピンクのモンスターエナジーを飲むので、買いに行こうと促した。反応を伺う。彼女が眠りたければ二つ返事では行かないからだ。

「え、行きたい」

と言ったので、彼女は強い意志でもって編み物を徹夜で断行するようだ。私も、昨日が久々の休日で、外出した時間が長い為に、日記が大作になることを予知していた。早速、ドラッグストアに向かう。寝起きなのもあって、普段は寝坊をしても急がないというのに、アクセルを全開にした。軽自動車の最高速度が出ていたが、大きな下り坂を過ぎたところで登り勾配をジャンプした為、少し我に返った。

 普段は想像もできないくらいの速さでドラッグストアに着いた。私は総菜コーナーに助六寿司が欠品していることを嘆いた。彼女は珍しく化粧品を見なかった。腹が空いていたので、冷凍のパスタを二つ、飲み物は私が緑のモンスター、ストロベリーカフェモカ、1.5Lのコーラを。彼女はピンクのモンスターと何かパッケージのいいチューハイを買った。レジの1つ手前の棚はパンのコーナーで、安売りしているパンを探しに行き、安売りしていないランチパックを二つ、私はツナマヨネーズを。彼女は肉系の四種類のものを買った。帰り際、ランチパックを食べながら帰った。彼女は四種類のランチパックを少量ずつ分けてくれた。そのうちの、グリーンカレーと言われたものを食べたが、グリーンを想像しながら食べても釈然としない。食べ物に色の名前が入っていると、直接見ていないために、私はそれがグリーンカレーだと理解できなかった。私のものも分けようとしたがいらないと言った。

 帰宅して、冷凍パスタを温める前に、先日作ったルイボスティーをレンジで温め、彼女にパスタを食べるか聞いた。腹が満たされていた為である。彼女も同様に要らないと言った。彼女は寝室から

「もう温めちゃった?」

と聞いた。

ルイボスティーを温めてる」

と言って、冷凍パスタを冷凍庫にしまう。

 早速寝室の、枕横に置いたコンテナの上にパソコンを置いた。いざ日記を書こうと思ったが、言葉が全く浮かんでこない。隣に、彼女がいるからだ。特に、親しい人間が傍にいると言葉が出てこない。そういうときはと、書き初めに言葉が出てこないという趣旨の事を書いた。文字を打っていると、それにつられて言葉が出てくる。約3時間かけて、六千ページ、原稿用紙15枚分の日記を書き上げた。日記を書けたこと、それだけの文章を書けたことは非常に嬉しかったが、最もうれしかったのは、それだけ書くことが出来る一日を過ごすことが出来たことだった。

 昨日今日と、会話を始めるのは私の都合の事が多かった。本を読んでいる時や、日記を書いている時は集中しているので、話しかけられたくなかった。それを彼女には伝えていなかったが、私の口数が少ないのを気にして声を書けなかったのだろうか。私は彼女に入浴を促した。入浴をすると、彼女は眠くなってしまうらしい。私は出勤前に入浴することもあって、目が冴える行為だった。それよりも、昨日入浴していないのが嫌であった。

「風呂を沸かしたら入る」

と聞いたら

「それなら入る」

と言った。

私は風呂を沸かし、5分のタイマーを音声で設定し、ヨルシカの晴るを流し、カインズで購入したハンガー百本を開封していた。開封し終わる頃に風呂が沸いた。沸いたと言ってもカランをひねっているだけで、声で知らせてくれるわけでもない。私は彼女に、先に入るように言った。彼女が先に入ったほうが、化粧を落とすなどの間に寒い思いをしないで済むと思ったからだ。彼女は渋々応じて、入浴をした。私は意識の混濁したまま、パソコンを閉じたり、彼女の携帯の充電をしたりした。彼女は自分で携帯を充電するのが億劫らしく、私がいる時は充電機にささない。案の定見てみると、彼女の携帯は1パーセントで何とか耐えていた。数日前、私の携帯のプランを変更したときにテザリングオプションを無効にしてしまったせいで、彼女の携帯のテザリングを使っていた。電源が落ちてしまえば、投稿が出来なくなるだけでなく、書いた内容が消えてしまう恐れもあったので、私は気が気でなかったが、それは伝えずに

「充電一パーしかなかったから充電したよ」

とだけ伝えた。

それから、歩いてパンを買いに行くことになった。時刻は9時半頃、途中にツタヤがあったので寄った、久し振りに目に入ってくる情報を、遮ろうと眼前を手で覆った。サングラスが欲しい。彼女は編み物の本が読みたいと言って見に行ったので、私は文具やはがきなどを、10分程度見ていただろうか。彼女がこちらの方に来て

「買うものない」

と言う。

「編み物の本、ほとんどネットに載ってることばかりだった」

と、店員を憚って少しだけ小さい声で言うので、私はニヒルになって

「お金を使いたい人が買うんじゃない?」

と言った。私は照れて顔を見れなかった。

ツタヤを出てから、彼女の歩幅を少しだけ気にして歩いていると、段々と遅くなった。

「もうちょっとゆっくり歩いて」

と言われた。私は歩くのがかなり早い方で、抑えて歩いてはいた。言われるのはいつもの事で

「大した距離じゃない」

と言うと

「結構遠いじゃん」

と帰ってきた。

パン屋に着いた。三十分くらい歩いただろうか。

 フランスパンを買いたいと彼女は言ったが、調理するのはもっぱら私の為、気乗りしなかった。しかし、使えないこともない。

 他にいくつかのパンを買うと、彼女のトレーには乗り切らなかった。私のトレーの方にいくつかを乗せた。会計は彼女が出すと言った。退店してから

「1900円で済んだ。4000円くらいかかると思った」

と言うので

「四千円もしたら相当だよ、パンで」

と言った。

いくつかのパンを食べた。塩パン130円を食べたとき、あまりのうまさに

「スーパーで売ってるのって、本物のパンじゃなかったんだ」

と驚いた。今思えば失礼なことである。

 私の足取りも遅くなって、家に帰ったのが11時頃であった。

 帰宅して、カップラーメンを食べようと言った。それほど腹を空かせていなかったので、彼女の選んだものを一つだけ食べた。フランスパンを焼こうと思い、切ったパンを魚焼きグリルに乗せようと思ったが、魚のにおいが残っていた。アルミホイルを敷くとほとんどしなかったので、その状態で焼いた。

 スーパーで買った木製のトレーで配膳して、寝室で食べた。カップヌードルのあっさり旨辛であった。パンは、非常にうまかった。たまにスーパーでフランスパンを買っていたが、非にならないくらいうまい。冗談で言った事が、事実の様に思われた。

 三時間ほど眠ろうと思った。彼女も、30分ほど寝ると言った。起床したのが19時40分。7時間ほど眠っていた。そうして、出勤までの時間で日記を書いてしまおうと思い、今に至る。

 エッセイを含まない日記を書けたようだ。会話は文字数を稼げるような気がして、少し頼りない部分を補完した。例えば敬語を使っていれば、もっと文字数は伸びるのだろう。文章は短い方が、読み易いだろうからできれば短くまとめた方が良いのだろう。