じゅぬの手帳

日記。私しかわからない。あとお題。

20240217

 夜勤の相方は、気の許せる人と、研修中の人とであった。三人で作業する程の業務は無いし、金曜日で宿泊客も少なかったので、0時の数分前に休憩に入った。数分前に入るのは、2時より少し前に大浴場清掃に行けるように図らったからである。また、0時に入る為に、少しだけ急いだ。本来2時20分頃に終わらせる業務が、0時に終わらせられるくらいには暇であった。

 0時に入りたかった理由は二つある。一つは、葬送のフリーレンが金曜日の23時に放映されるので、Amazonプライムですぐに見たかったからだ。もう一つは、日記とクラウドワークスで受注した仕事を勧めたかったからである。

 クラウドワークスの仕事は、五千文字から一万文字の間で筆者の体験談を書いて、内容が良ければkindleで出版されるという業務だ。文字単価0.1円しかない上に文字だけでなく章ごとに分けなければいけないので、結構面倒な業務なのだが、初めての業務なので、最初は文句を言わずに書いてみようと思った。文字を書くだけなら簡単なのだが、よくよく考えてみれば、文章を人に読まれることを前提にして書いたことがほとんどない。先日、勢いで3300文字の、自分の体験した前職のガソリンスタンドの話を書いた。続きを書かなければいけないのと、章ごとに区切る為に内容を推敲しなければいけない。

 指定したキーワードを入れなければいけないとか、SEOというものを意識しなければいけないとか、制約は多い。ただ、10日の納期があるので、たった5千文字だろうと、軽い気持ちで受けた。

 結論から言えば、この休憩中に一文字も書かなかった。章ごとにどう分けるかとか、文字の大きさとかを考えて一時間潰し、フリーレンの動画を見て休憩が終わってしまった。

 休憩を上がったタイミングで、相方たちの方に行ったら仮眠をしていた。そのまま大浴場清掃に行ったので、私もまた現在進めている本の内容を考えて、帰って来てから携帯をいじっていた。眠くなってきたので仮眠をした。

 6時くらいまで仮眠をしていた。さすがに朝食がオープンする直前になったのでフロントに立ち、このホテルの夜勤業務の暇さを話し合っていた。22時に出勤して、0時に休憩に入り、2時に休憩から戻り、4時に戻り、6時くらいまで暇をつぶし、8時30分までフロントに立つ。8時間の業務時間の中で、4時間しか仕事をしていないし、その間の2時間は事務仕事で、2時間がフロントで立って挨拶をしていれば終わる。非常に楽な仕事だ。

 あまりホテルの話を長引かせると書けないので、退勤をした後の事を書く。Twitterやインスタグラムを消してから、LINEもあまり触らないようにしていて、Webライターを進めていくうえで、代わりにブログを投稿しようと思った。ブログを運用しているという経験が、ライターとしての仕事にプラスに働くと思ったからだ。だが、はてなブログには自分の日記を書いているし、こちらは出来れば関係のある人に読まれたくない。それにコンセプトもほとんどない。人に見せる用に、WordPressで旅行の記録をしようと思った。完全に外向き用で、クラウドワークスにも記載する。試しに五個ぐらいの記事を書こうと、自分の住んでいる栃木県の取材をしようと思い、退勤してすぐに、真岡市の北側から取材を始めた。取材と言っても、書き方の基準が無いので、そこにある少し広い公園に行った。何度も行ったことがあったので、行ったことがないところに行こうと、熱帯の植物や動植物の標本を展示しているところに行ったら、あまりにも面白過ぎて、二時間くらい費やしてしまった。日中の二時間は貴重である。お昼を目前にして、後四か所も取材をしなければならないのかと思うと憂鬱であった。

 二か所目から五か所目は大した場所ではなかった、というと書きにくくなるのだが、本当に、田舎の農村の、田んぼの中にポツンと残っている祠の写真や、神社の写真を撮った。写真を撮るのは久しぶりだったので、Googleフォトのクラウドの容量を圧迫しないかとか、スマホの電池が無くなってしまったので途中で充電しなくてはとか、いろいろな心配事をしながら取材をした。最後に行った、白鳥の越冬地という場所(Googleマップにだけ記載がある)が最もよそ向きの場所だった。先程まで撮ったものは、まだまとめてはいないが、写真と感想文と、一瞬だけそういう変わったものに興味が沸いて調べたはいいものの、二度と思い出すこともないような記事にしかならないだろう。

 私的には、その白鳥の越冬地は、白鳥を適当な角度から撮って、感想も月並みに書いて終わりなのであまり面白くはない。むしろ、さっき取材した小さな祠や古墳の方が、ごく一部の、それに本当に興味がある人しか見ないであろう記事を、自分の中のボキャブラリーを総動員して書くので面白い。何も書く事がないときの日記に似ている。

 17時ごろに睡眠し、23時ごろに彼女が帰ってきたので、6時間は寝たようだ。携帯を充電しないし、コンタクトも外さないし、化粧も落とさない彼女の面倒を見てから、また眠った。