じゅぬの手帳

日記。私しかわからない。あとお題。

20240320

 祝日、それに休日であるので憂鬱な気持ちであった。明日にパチンコ屋との打ち合わせを控えており、看板や名刺の製作が思うように進んでいない。それに、来月は引っ越しをすると決めているので掃除や内見の予定を立てなければならず、やらなければならないことは山積みである。その上彼女は休みで、二人でできる予定を立てなければならないのも拍車をかけて頭をもたげるのである。

 仕事も思うように進まない。面倒くさくなってトイレで携帯を弄ったり、駄弁ったりして、大浴場の清掃の時間まで暇をつぶし、清掃する時間よりも早くに大浴場に行ってゴミを回収して、早々に休憩に入り、休憩を全て睡眠に費やした。

 何とかして日記をスマホで書いた。45分ほどで書き上げて、葉書を書いた。手帳を少し書き、メモ帳に、万年筆で書いたら防水加工を施されているからかインクの乾きが遅かった。相方が、日銀の金利緩和について言及した。ホテルの入り口に置かれた新聞三社の見出しはそのことでもちきりであった。日本がマイナス金利であることは知っていたが、それが緩和されることでどうなるかなどは考えたこともなかった。相方は

「Sell the factって知ってる?投資の世界では真実になったら売れという言葉がある。噂になった時点で買われて、それが確定してから売られる。日銀が金利を緩和すると宣言して、金利が上がれば日本円の価値は通常高くなる。しかし、実際は一斉に売られて予想より価値が上がらなかった」

と説明してくれた。これを傍から聞いていたその瞬間は、あまり関心を向けなかったが、まぎれもなくその相方が私よりも経済情勢に長けていて、その知見や懐疑点は私を凌駕すると認められなかったからであろう。つい二日ほど前、久しぶりにネットのIQテストを二つ試したら満点で130以上であった。メンサを受けるかかなり迷ったが、どちらも満点だったので、自分は知能が高いと確信することで受験代を節約しようと考えた。それもあり、プライドや慢心が私の中に芽生えているのを感じた。

 訳があってエキストラ料金を貰いそびれた引継ぎを相方がして、今日も帰るのは早かった。車の中で彼女から電話がかかってきた。そういえば今日の予定を立てていない。

 そういえば相方に、休みの日になると憂鬱になるという話をした。仕事の日は合間の時間が少ないので、予定を立てて、それが有意義であったと思うことが出来るが、一日休日だとどうしても無駄な時間が出来るので、有効に使えなかったと後悔してしまう。きっとお金も一緒で大金を手にしたところで使いこなせないという話をした。

 帰宅すると彼女は起きていて、髪を染めていた。玄関に黒染め剤が転がっていたのを先日見かけた。とりあえずコーヒーを飲み、残っていた赤飯を食べて、炊飯釜を洗いたかったが気力がわかず、十時半ごろに布団に入り、十一時半にアラームをかけたが14時に起床した。三時間は寝たということになるのか。当日に日記を書いているので参考になる。

 起床をしてから何とか洗い物をして、彼女が化粧をしている間に、風呂に入りたかったがこれも怠慢によって叶わず、適当に着替えて回転寿司に向かった。

 回転寿司で、1人約千円というルールの下で注文をすることにした。これはいつも私が一方的に言っていることで、千円という枠組みの中でいかに自分を納得させられる選択が出来るかという遊びである。彼女が続々と頼んでいく中、一向に注文が出来ないまま何週もメニューを見返して、ようやくいくら一貫を頼んだ。彼女はデザートを頼もうというところで、彼女の先に頼んでいた揚げびたしオクラ握りを頼んだ。冷凍特有の筋っぽさが残っていたが、100円という値段は手ごろで、他の貝類やえんがわが150円になってしまったこともあり、相対的にコスパの良いメニューであった。何度もまぐろを食べようか迷ったが、回転寿司に来て、頼もうとするのは軽率である。まぐろ愛好家であるなら話は別だが、一度自分がまぐろが本当に好きか問いかけてほしい。まぐろを注文するのは寿司においてもっともポピュラーだからというだけで、それが寿司の基本という位置付けかと問われればそんなことはないはずだ。特に金額を指定して、その枠組みの中で本当に自分を満足させられるメニューを決めるという場において、まぐろは絶対条件ではない。その点、彼女がコンセプトを持って一貫の大切りのまぐろを最初に注文したことは価値があった。

 結局締めにサバの押し寿司といなりずしを注文したのだが、サバが大当たりで、ポン酢をかけて食べたのも大正解であった。紛れもなく今までで一番うまいサバの押し寿司に当たった。二貫目のサバにガリを乗せて九州醤油をかけて食べた。こちらは110点という感じで、ゆずポン酢の方は120点という様相であった。稲荷寿司は期待外れではあったが、大外れということもなく、凡庸に締めを飾ると思いきや、メニューを見返していてサバの押し寿司を注文してしまった。それでも600円程度しかかかっていないが、十分に満足して退店することが出来た。味を覚えていられるのは精々五貫程度で、それ以上食べた日には寿司の味など到底思い出すこともできない。ところで最後に注文したサバは、一貫を彼女にあげて、一貫は七味とわさびを付けてポン酢で食べた。最後にしては少々奇を衒った一貫だがサバのポテンシャルが私を満足させた。

 その後、図書館に向かう。図書館に着いたのは17時ごろで、そこから中学の復習をしたく、教育規範などを見漁ったが見当たらず、私は文藝春秋を、彼女はDisney Fanという雑誌を読んでいたら18時直前に閉館の音楽が鳴った。そういえば祝日なので、閉まるのが早い。急いで借りれそうな本の棚を見に行ったが、ピンとくるものが無くそのままワンダーグーに向かい、本を見たり、ペンを見たりした。品ぞろえが良くなかったので自分の持っているペンの替え芯がなかったので、ここでも奇を衒ってノック式でないペンを買った。彼女の筆記用具を買ったので会計は二千円近くなった。先程の回転寿司も二千円程度であった。

 そこから一度帰宅して、家でカレーを食べた。コーヒーの残りを飲んで、何をしようか考え、スターバックスで別行動をしようということになった。私は日記を、彼女はスイッチをする。スターバックスにつき、何を注文するか考えていた。値段の割にはあまりうまそうなものがなかった。値段でなく場所代だということは承知である。それにしても紅茶系もコーヒーも自宅でよく作るので、見劣りしてしまうのは否めない。祝日だというのに車も大して止まっていなかった。

 ココスの方がいろんな紅茶が飲めるという話の流れでココスに行くと、ココスは車が大量に止まっていた。私たちのようにスターバックスと比較して来たのかもしれないなと思った。

 ココスで、日記を書いている。紅茶を何倍も飲んだ。ドリンクバーはセットで290円、単品で390円だ。スターバックスよりは高くつく。シェアサイズのサラダと、私だけパフェを頼み、乗っているマカロンをあげる話になっている。文藝春秋を読んだ感想を読書日記に書きそびれた。今なら思い出して書けるだろうか。

 日記を書いて、読書日記に文藝春秋の感想を書いて、はがきを彼女に書いてわたした。

 彼女がそろそろ帰りたいと言った。21時50分頃、ドリンクバーが飲めなくなっちゃうけどいい?と続けて聞いてきたのでもう飲めないと言った。

 デザートを持ってきてもらい、早々に食べて退店した。近くの書店に足を運び、文房具を見たら値段が1.5倍近かった。

 彼女が先に入浴し、私を誘うので渋々風呂に入ってから就寝した。