じゅぬの手帳

日記。私しかわからない。あとお題。

20240211

 今月の二連休の日の二日目はデートをするという約束だったために、この日は前日から何をするか、二人で探していた。私は茨城の徳川ミュージアムに行こうかと考えたが、彼女は徳川ミュージアムなんて行っても楽しめないだろうからと、彼女にどこに行きたいかと聞いた。その前に私が東京には出来れば行きたくないと言っていて、東京であればTikTokで探せるというので東京に行くことにした。駐車場を探していて、東京都三鷹市というところに太宰治文学サロンがあるのが目に留まった。三鷹市の駐車場で安いところが一日1200円であったため、三鷹市に行こうと言った。朝方の7時ごろに家を出て、10時過ぎに着いた。東京のどぶの臭いが鼻についた。

 サロンは、その建物の小ささも相まって、初見の入りにくさを助長していた。体だけは臆さないように努めて手動の入り口を開くと、小柄な店主らしき人が迎えた。入るなり私に、定型文のような紹介をしてくれた。緊張していた私はその店主が直視できなかったので猶更に店主は棒読みで何度もしゃべったであろうその言葉を、私に向かって読み上げていた。

 彼女は本棚にあった太宰治ADHD説みたいな題名の本を読んでいた。私は、直筆の太宰治人間失格の原稿を少し読んだ。そもそも彼女は太宰治の作品を読んだことがないので、完全に私の趣味に付き合わせている形であったので、ここに一日滞在したいのを抑えて、30分ほどで退店した。柄にもなく、太宰治のグッズを5550円分も購入してしまった。これとは別に、コーヒーは250円であった。私が買ったグッズはハガキが6枚、ファイルが4種類を二つずつ、クッキーの箱を二つ、キーホルダーを一つ買った。私としては、「ダス・ゲマイネ」のグッズを一つでいいので置いて欲しかったのだが、なかったので走れメロスにした。太宰治の来ていたコートを着て写真が撮れたのも良かった。私のようなミーハーにふさわしい場所であった。

 三鷹駅から新宿に向かう。特に行く場所は決まっていなかったが、23区内に向かう為に乗った電車の中で、栃木県民手帳の後ろに東京都の地下鉄図が乗っているのを思い出した。こんな物、誰が使うんだろうと思っていたが、実際にその地図を見ると、どこがどことつながっているかが良く分かった。むしろ携帯で見る方が、見るのが疲れるぐらいであった。私が東京で行きたい場所は、だいたい一つしかない。神保町の古書巡りである。あまり本を読むわけではないのだが、古書店の立ち並ぶ光景が好きで、金もかからないので私の唯一好きな場所であった。昼食にステーキを食べようという話をしていたので、神保町で探していたが、ロイヤルホストぐらいしかないというと、ロイヤルホストに行ってみたいというので、そこに向かった。20分ほど待って入店し、メニューを見て驚いた。金額が予想の二倍であった。特にステーキはセットにすれば4千円になってしまう。ステーキを食べたくて入店したので、頼まないという選択肢はなかった。彼女は気を使ってか、ステーキとサラダの合わさったものを頼み、私は東京に来るに当たって酒は飲まないでと言っていたが、どうしても飲みたいというので了承した。高いステーキを頼まなかったからという理由が大きい。

 確かに美味ではあったし、量も妥協はしなかったが、非常に満足できたかと言われれば何か物足りなかった。神保町ではあまり古書を巡らないで、彼女が銀座シックスに行きたいというので向かった。銀座シックスの六階に、ソシソンというサラミの一種がある。途中まで歩いて、皇居の北側を回って東京駅まで向かい、そこから銀座駅の近くの名前を忘れた駅で降りて歩いて向かった。迷路のような銀座シックスの、六階にそれはあった。見ているとフランス人の人が日本語で話しかけてきた。試食を四種類ほど食べさせてくれた。なんだか、ちょっと厚かましい外国人の車屋を彷彿とさせたので、逆に気軽に試食を食べることが出来た。ソシソンセックサヴォアハーブは120gくらいで1980円もするのだが、代わりになるものがないので、仕方なく、それを買っている。

 帰りは疲労困憊で、途中の吉祥寺で手芸屋に寄ろうという話であったが、彼女の方から別にいいといわれてそのまま三鷹に行った。どちらが運転するかという話を少ししたが、基本的に私が運転しているので、今日も私が運転するつもりでモンスターを買ったが、彼女が運転席に座ったので、私が運転するよと言っても、遠慮して座ったようでは無いようだったので、助手席に乗った。

 彼女に運転してもらわないように、アイマスクを持ってこなかったので、コートを顔に乗せて寝た。私の気力はほんの少量残しておいたので、疲れたら変わるよと一言言って眠った。途中で起きたときに、運転を変わってほしいと言われたのでコンビニに止めてと言った。彼女は無理して運転しているようだったので、言えばよかったのにと言ったが、私が寝ているから言えなかったと言われ、納得してしまった。帰宅して泥のように眠った。